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2019/03/18

老後の不安&個人年金のメリットについてご相談

初めまして。佐藤と申します。
私の簡単なプロフィールは以下の通りです。
女性(28歳)会社員 年収350万 未婚子供なし
今年の12月20日付で29歳になります。老後の年金について不安を抱えており、会社で天引きされてますがきちんともらえるのかが不安です…。よくTVやネットで老後の為のお金が何千万もかかると聞くのですが、本当なのでしょうか…?今の給料のままいくと、とても賄えないので不安です。個人年金に入っておいた方がメリット有るのでしょうか?最低いくらくらいから加入できるのか知りたいです。あと、いくら分かえってくるのかも知りたいです!専門家の方に聞きたいのでアドバイスお願いいたします。

三島 芳史子 専門家

みしまFP事務所

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三島 芳史子 専門家


こんにちは、ao1220さん。

老後資金について不安をお感じなようですね。お答えさせて頂きますのでご参考になれば幸いです。

まず、老後にいくらぐらいご自身での必要になるのか…。

これは現在のao1220さんの生活費がどれくらいか、持ち家か、また公的老齢年金がどのくらいかによっても違ってます。

キャッシュフロー表を作成してみると、現段階でao1220さんが老後に必要な資金の目安は出てきますので、まずはキャッシュフロー表をお作りになることをお勧めします。現在貯めた方がいいと考えられる金額がでてきます。

注意:ご結婚などによるライフプランの変更や公的年金制度内容が変化することもありえますので、適宜キャッシュフロー表は見直しが必要です。

実際にキャッシュフロー表を作成してみると、実際にご夫婦で約3000万くらいの老後資金が必要なケースも珍しくなく、それなりに大きな資金準備が必要となる場合も多いです。

個人年金をお考えとのことですが、現在、税控除を使いながら賢く老後のお金を貯める方法は3つありますので、その中でご自身に合うものをご検討されるのがよいかと思います。

税控除の特典のある老後資金の3つの貯め方
◇個人型確定拠出年金(IDECO)
◇個人年金保険(もしくは終身保険の短払い)
◇つみたてNISA

税金の控除を考えた場合、お勧めの順番としては、まずは個人型確定拠出年金、次につみたてNISAか個人年金(もしくは終身保険の短払い)になるかと思います。

◇確定拠出年金について
厚生労働省が旗揚げしてやっている確定拠出年金制度です。(制度の詳細はこちらでご確認ください。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/kyoshutsu/gaiyou.html)

確定拠出年金は、企業型と個人型があります。会社で導入している場合は、それを使いましょう。
特徴は下記になります。

①原則60歳まで積立金は引き出しができない
②自分で運用して自分で管理(元本保証もあるが、年金維持費がかかるためそれだと元本割れします。資産運用することが前提となっている年金制度です)
③掛け金が全額の税控除対象になる(年間の所得から掛け金全額を差し引いた金額に課税される→所得税・住民税が安くなる!)
④運用中の運用商品売買(スイッチング)に関しても非課税
⑤受け取り時に税制の優遇がある

①について
流動性がない部分ではデメリットとなり、また意思が弱い人にはメリットとなることもあるかもしれませんが、原則60歳までは引き出しができません。

ライフイベント(住宅購入や教育支出)が色々と控えている人は、拠出額の設定を慎重にする必要があります。

②運用について
今まで運用の経験が全くなかった方には、運用が前提となっている制度のためとっつきにくい印象がある方も多いようですが、会社で導入された場合は運用に関する教育をすることが義務付けられています。

運用が初めての方は、ご自身のリスク許容度内で試されてみることをお勧めしたいです。

③、④、⑤節税について
そして、③がまずは確定拠出年金お勧めしたい最大の理由です。税金の優遇については3つのポイントがあります。

・掛け金が全額の税控除対象になることで、住民税・所得税の節税効果があります。
・運用時、スイッチング(iDeco内で運用している資産を売却し、iDeco内の別の資産を購入すること。資産のバランスを整えるために行います)しても非課税です。
・年金受け取り時、一時受け取りだと退職金所得控除、年金の場合は公的年金等控除の対象となり税制面で優遇があります。

他の個人年金やつみたてNISAとは比べ物にならないくらいの節税効果です。

運用成果も大切ですが、この節税効果だけでも始める価値があると思います。

実際の個人型確定拠出年金の選び方については、保険ルームのQ&A、iDeco(個人型確定拠出年金)の選び方を教えてくださいhttps://qa.hoken-room.jp/question/858でお答えしておりますので、ご参考にしてください。


◇ 個人年金保険
マイナス金利が始まってから2019年現在、円建てで元本保証のある個人年金は売り止めしている保険会社も多く豊富な選択肢があるとは言い難いのが現状です。

『あった!』とようやく見つけて設計してみても、30年間にわたり保険料を払い込んだ合計金額と受け取る年金額が同じ…なんてこともあります。

外貨建てで、利率が円建てよりも高く個人年金の控除の対象となるものはありますが、為替リスクはあります。

『確定拠出年金など使ったとしても運用をしたくない、元本保証のあるもので運用したい』という方には、なかなかいい選択肢が見つけられない状況です。

また税控除の面に関しても、確定拠出年金は拠出額全額が控除になるのに対して、個人年金は年間払込保険料8万円以上で所得税が最大4万円の控除、払込保険料5.6万円以上で住民税は2.8万円の控除…となんとも淋しい数字です。(新制度の場合)

更に適年の特約をつけるには、保険料払い込み期間や年金受け取り期間を10年以上に設定する必要があったり、払い込み始めてからの10年は払い済みに切り替えることができなかったりと制約もあります。

そう考えていくと、現在においてはかなり微妙な選択肢と言えるでしょう。

唯一、保険商品で老後の準備をする可能性を探るのであれば、終身保険の短期払いがあり得ます。
保険も必要としていて、元本割れは避けたいというご希望があれば、終身保険の短期払いもご検討ください。
(ご注意:商品、ご加入年齢や払込期間によっては、払込保険料が解約返戻金を上回るケースもありますが下回るケースもあるので必ずご確認ください)

◇ つみたてNISA
教育費の貯め方の選択肢としても登場するつみたてNISA。老後の生活資金を形成するためにも使えます。

つみたてNISAの制度自体についてはこちらでご確認ください。https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

拠出額が年40万円以内とはいえ、20年近く運用し続けたその運用益が非課税というのも、やはり大きい!です。(一般口座での運用益に対しては20%の課税があります)

確定拠出年金の枠は使った、流動性資産(緊急予備資金や生活費半年分以上)も十分にある、というのであれば、選択肢としてつみたてNISAで資産形成を考えるのも十分ありだと思います。

またao1220さんの場合、ライフイベントの変化で住宅取得の頭金や子どもの教育費に一部使いたいという可能性もありえますが、つみたてNISAの場合はそれにも柔軟に対応できます。
注意:つみたてNISAの投資可能期間は2037年までで、20年運用したものから非課税期間は終了します。

確定拠出年金やつみたてNISA…と選択する場合は、運用されることになると思いますので、必ずご自身の全体の資産のバランスを確認してください。

投資性資産は元本保証がなく、将来の運用成績を約束するものでもありません。

運用に関しては、ライフイベントや資金計画に影響がない資産配分での運用をつづけることが重要となります。

ご自身で全体のバランスを把握するのが難しいという場合は、ファイナンシャルプランナーに相談することも選択肢としてお考え下さい。
一時のコストが、将来の資産を大きく変える可能性は十分にあります。

まだ30歳前とお若いですし、今後ご結婚や出産などもあり得るかと思いますので、ao1220さんのライフイベントにおける変化にも十分対応できるよう商品の選択や掛け金の設定に気をつけてくださいね。

今回は運用をして資産形成をするやり方の話も多く出てきましたが、ご自身の無理のないやり方で始められるといいと思います。

少しでもao1220さんのご参考になれば幸いです。

みしまFP事務所 三島 芳史子

投稿内容を閲覧になる場合、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して
ご参考いただくようお願いいたします。

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